春作業 前編 枝上げ
- Sano.A

- 5月5日
- 読了時間: 2分
すっかり五月です。
今年は雪解けが早く、順調で、それでいて4月は少し寒さが残ったり雨がふったりと気温が上がりきらない日々が続きました。
萌芽も昨年よりは遅そうで、本日時点で霜の心配度は少し減っております。

秋のうちに剪定を終わらせ、4月頭の畑には剪定枝や巻きひげが番線に残っており、さながら寝起きのような感じ。
本格的な作業に入る前に畑のリセットから毎年行います。枝を回収し、巻きひげをハサミで落とし......。(来年から巻きひげカッター導入しようかなと思いながら農協に問い合わせたら、巻きひげとりが終了した3日後に現物が届きました。電話一本でいいから下さい。)
枯死した部分には越冬している菌がいたりするので、地道ですが大事な作業。
そして葡萄の樹が水を吸い上げ、乾いた切り口から雫が滴る頃に枝上げが始まります。
張った番線と樹をつなぎ固定する作業。私たちは麻紐を使用しております。
秋のうちに樹形を定め剪定しているので、樹の形を見ながら過去の私たちの気持ちを汲み取ります。
あぁ、この枝は空いてしまう空間をカバーするために長めにとってあるのね。とわかる時もあれば、おい、剪定し忘れているぞ。なんてものも時たまあります。
現在の野花南の圃場は、樹形が低くなりやすいシャブリ剪定を採用しております。
冬季は‐25度まで下がる年もある厳しい冷え込み、しかしながら田園地帯なので風で雪が流れてしまってアメダスよりも雪が積もりません。樹形が高いと凍害のリスクもあがってしまう&複数の枝を腕のように伸ばしていくためリスクも管理しつつ収量もあげれるのでは?と考えているためです。
結果としては、凍害の被害は現時点でないものの、腰には優しくないなと。収量はまだまだ様子見。
芽が膨らみ萌芽するまでが春作業のピーク、一年で収穫醸造時期の次に忙しい季節。
膨らんだ芽はちょっとした衝撃で落ちやすいこともあり、萌芽の直前までには枝上げ等々春の作業を終わらせたいな~と常々思っております。

と、いうわけで葡萄の成長に合わせて作業のリミットが決まっております。
今年は一家で胃腸炎になったり他の作物の作業もあったりとで予定よりは若干押している春作業。順調とは言いがたいが想定内といった進捗です。
後編は馬耕についてまたつらつら書こうかなと思います。
↓昔畑で会ったポニーちゃん🐎






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